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空き家の電気・ガス・水道はどうすべき?節約の考え方を解説

2024.05.30

空き家にも、電気や水道は必要です。

普段住んでいない空き家には、固定資産税の他に建物や庭木を手入れする費用などもかかるので、できるだけ固定費を少なくしたいと考える人も多いでしょう。

 

しかし、ただ解約すればよいのではなく、維持管理を見据えて手続きをする必要があります。

本記事では、空き家を所有・管理している方が、必要な管理をしながらコストを抑える方法を解説します。

 
 

空き家の水道光熱費はいくら

空き家に必要な水道光熱費は、毎月数千円程度です。

 

空き家には実際に人が住むほどの費用はかかりませんが、最低限のインフラは維持しておかなければなりません。

電気や水道・ガスは解約しなければ、月額で使用料が発生します。

空き家のメンテナンス程度であれば、費用はできるだけ基本料金に抑えておきたいところです。

 

ここでは、水道光熱費の月額最低料金を紹介します。

 

電気の場合

電気の最低料金は月額数百円から千円程度です。

東京電力の従量電灯B​​では、最低月額料金は300円台となっています。

 

​​これは基本料金のみでほとんど使用しなかった場合なので、使用量に応じて従量課金される点には気をつけてください。

 

また、電力会社によってプランがあるので、空き家への訪問回数など自分にあったプランを選びましょう。

【引用元】:TEPCO 従量電灯B・C

 

ガスの場合

都市ガスの最低料金は月額数百円程度です。

東京電力のとくとくガスプランでは、1か月のガス使用量が20m³までの場合の基本料金は700円台です。

 

​ガスを利用しないため解約した場合やオール電化の場合は、​不要となります。

【引用元】:TEPCO とくとくガスプラン

 

水道の場合

東京23区の上下水道の最低料金は、最小の口径でほぼ使用されていなければ基本料金は1,000円台です。

 

空き家になる前に設置していた水道管の口径や利用頻度によって変動するので、料金表を確認しておきましょう。

【引用元】:東京都水道局 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)

 
 

電気や水道・ガスはすべて解約すべきではない

普段からまったく利用せず取壊しが具体的に予定されている場合でなければ、最低限の契約は維持しておく必要があります。

電気や水道を解約してしまうと、使いたいときにすぐに使えません。

 

また、空き家の老朽化を防ぐには、電気や水道を解約せず最低限使えるようにしておく必要があります。

定期的に通水したり、訪問時に灯りをつけて清掃したりするなど、最低限の電気や水道を維持する必要があるでしょう。

 

空き家で冷蔵庫や浄化槽などを利用している場合は、水道光熱費だけではなく、定期的なメンテナンスにも留意しなければなりません。

 
 

水道光熱費を節約するには

水道光熱費を節約するには、契約プランを見直したり不要なコンセント抜くなど細かな対策が必要です。

空き家に附属する電気・水道・ガスの基本契約をしているだけでも費用は発生します。

 

また、電気器具は使用していないと思っていても、使用料金が加算されて請求を受ける場合があります。

あわてて調査して使用器具を発見することもあるでしょう。

 

使っていない冷蔵庫やトイレの温熱便座・防犯用の照明・冬場の水道凍結防止用ヒーターなどが稼働している場合には、利用料金が加算されていくので注意しましょう。

 

水道光熱費を節約するためには、次のことに注意が必要です。

 

  • ・契約プランの見直しを行う
  • ・ガスを解約する
  • ・不要なコンセントを抜く
  • ・電力の契約アンペアを小さくする
  • ・使わないブレーカーを落とす

 

空き家では、節約とともに定期的な訪問が必要です。

 

最近では冬場における水道管の凍結や地震による水道管の破裂なども起きています。

異常が起きても所有者や管理者が気付かないと、いつのまにか通常使用の数倍もの水道料金がかかってしまうこともあります。

定期的な訪問や点検は欠かさないようにしましょう。

 
 

必要な管理内容を知っておく

空き家の管理上、電気水道ガスのすべての契約を解約することはおすすめしません。

空き家の管理には通水や清掃を欠かせないからです。

 

例えば、通水を怠ると水道管が錆び付いて老朽化し交換費用が必要になるだけでなく、ネズミやゴキブリなどの害虫が住みつく原因にもなります。

 

また、自治体が空き家かどうかを調査する際には、電気や水道の使用状況が確認されることを知っておくとよいです。

インフラサービスが契約されていない場合、適切に管理されていないと判断されることがあります。

空き家が周囲に迷惑をかける状況になると、修理など改善を求められる可能性もあります。

 

自治体からの指示に応じなければ、管理不全空き家に認定され、固定資産税の軽減措置が適用されない可能性もあるので覚えておきましょう。

空き家を適切に管理するためには、最低限のインフラは必要なのです。

 
 

管理が難しい場合は

空き家を管理するためには電気やガス・水道が必要な場合があります。

建物の劣化を防いだり、訪問時にすぐ使えるようにするには、すべてを解約しない方がよいです。

 

また、電気や水道・ガスを維持するだけでは、空き家を適切に管理しているとは言えません。

定期的に訪問して状況を確認するだけでなく、通水や掃除を行うことが必要です。

 

空き家から遠い場所に住んでいるなど定期的に訪問するのが難しい場合には、売却や空き家管理業者の活用を検討してもよいでしょう。

 
 

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